「大平先生の実践を振り返る…」
参加人数12人
教科書教材と自分教材に分けて作品を並べて討議しました。その中で、2年生の最後に取り組んだ自分教材の自画像を中心に話し合いを進めました。大平先生からは、自画像に至るまでの経緯が話されました。おへそのひみつの教材からスタートし、お母さんからお腹の中にいたときの手紙をもらってから自分物語を書き、自画像に至ったこと。色鉛筆か絵の具か迷ったが、全クラス絵の具にしたこと。「自分らしく」を大切に描いた。よく見ることと心の中の自分を表現するようにした。
報告 <佐々木由美子>
2月例会
<2月19日(日)隠田区民会館 午後2時〜4時>
理論講座
梅原利夫 氏(和光大学)
「新学習指導要領」を語る
総則の劇的変化に はめ込まれた教科
…学習指導要領 図画工作・美術・芸術のゆくえ…
今回の指導要領は2030年の未来社会をイメージし、少子化、GDP低下、不透明な社会…を考えて、@「資質・能力」A「思考力・判断力」B「学びに向かう力・人間力」の3本柱を教育目標にしている。各教科共通に「育成すべき資質・能力」を掲げ、内容や方法、瓢阿が一本化され、かなりきついものになりそう。
アクティブラーニング、道徳、小学校からの英語、高校に「公共」…さて、どうなるのか。
表現に関わる教科でのことで気のつくことがあります。作文で家庭のことや生活実感を書いても発表が出来にくい、みんなに配れない…、絵画もそれぞれの個性がなるべく出ないような作品作りや並べ方、共同制作が多いのです。個々の違いや個性といったものや生活感や自己主張を表に出せない雰囲気が教室の中にもありそうです。教師も各教室との比較の中で、どうしても見栄えにこだわってしまう。
表現の最も基本が抜け落ちている気がしてならないのです…。(三嶋)
2016年
6月例会
理論講座
山田康彦 氏(三重大学・教科研)
「改めて『生活と教育』の視点から表現の教育の可能性を考える。
6月19日(日)隠田区民会館 午後2時〜4時
「美術の教室100号への寄稿していただいた山田さんをお招きして、絵の会の実践の柱「生活に関わる表現」へのこだわりを客観的にお話していただきました。
@、「美術の教室」100号分に目を通して
A、生活教育論争の枠組みと美術教育
B、理性の自然化の視点に着目する
絵の会の歴史的な課題「生活画と教科論」の挟まれて、子どもの実態に寄り添いながらの実践は表現の有り様を明らかにしているとのお話でした。今後の視点として、
☆子ども自身による表現による真の表現こそ決定的に重要
1、子ども自身による真の表現とは何か
2、その表現過程とはどのようなものか
3、どのような題材、材料、用具が求められるか。
現職の教員が極端に少なくなっているなかで、絵の会のこだわりとも言える「生活を見つめる」
「生活に根ざす」が実践的どのように展開するのかを、問われました。
さて、皆さんは…
お尋ねメール mishima.m1511@gmail.com
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